
0500[日本/TV]★8/小野明日香 中沢啓治 君塚良一
フジテレビ「千の風になって」ドラマスペシャルで前編後編の4時間ドラマです。録画しておいて一気に観ましたが、いやーよかったなぁ。本来は戦争映画なので好きではないのですが、あの明石家さんまさんの「サトウキビ畑の唄」と同じように、戦争の英雄やアクションを観せるものではなく、戦争を愚かなこととして描き、それでも逆境に負けず立ち直る強さを描いているので私は好きです。このドラマでは「生き直す」という言葉を使っていました。
出演者が邦画にありがちな、大げさな仕草はあるものの、中井貴一はもちろん、はじめて長時間観た石田ゆり子の演技は見直してしまいました。長女役の小野明日香の純真な姿、お国のために命をかけて敵と戦おうとする血気盛んな長男浩二役の中尾明慶の力強い演技、そしてなんと言ってもゲンと進次のふたりの底抜けに明るい演技が光ります。それだけに涙を誘うのですが…。
泣かせだけではなく、子どもだてらにお腹の子を気遣って母親にそもそも少ないゴハンを譲ろうとしたり、それでもやはり子どもなので惜しんだり恨めしく思ったりする子供心、食べるためなら物乞いもいとわないストレートなやんちゃ心、子どもの行動なのに昔(戦時中じゃないよ)の自分を振り返り懐かしんだり、感動されられました。「ひたむきな姿勢」ってどんなことでも、どんな人のでも心に響きますね。
そして、どんなにどん底でもそこから生き直そうとする強靭な生命力を見せつけられて、自分なら無理では?とあらためて自分を恥ずかしく思いました。
「はだしのゲン」の原作漫画は昔読みましたが、その時も強烈に焼きついている、生きながらにして家の下敷きになり、ゲンの目の前で焼け死んでいく父親と特に弟の死にはもうどうしようもなく泣けてしまいました。私ならきっと気が狂ってしまうのではないかと思います。
さすがに4時間は長く、多少途中でダレるところもありまあすが、まあそこは「涙を乾かす時間」とでも思って心を一旦休めましょう。
できれば2時間程度に編集し直し、「映画」として世界配信して、戦争の愚かさを馬鹿らしさを、唯一の被爆国日本から再度訴えかけましょう。
やはり、写真や資料、漫画や読み物では伝わらないニュアンスや、もっとわかりやすい手段として映像は一番の手段だと思います。
そして日本国内でも見逃してしまった人はDVDが発売、あるいはレンタルでもいいので、できれば家族みんなで観ていただきたい作品です。
そしてそれについて家族で話し合えると更にいいのですが…。
ゲン役の小林廉君と進次役の今井悠貴君、君たちはスゴイ!将来が恐ろしいとともに、日本の映画界の将来は明るいかも…(^-^)v〈公式HP〉